需要曲線と供給曲線

presented by P-suke

トップページ > ミクロ経済学目次 > 需要曲線と供給曲線 1 2 3 4 5 6



供給曲線のシフト1 供給曲線のシフト2 供給曲線のシフト3

次に供給曲線のシフトについて説明します。アイスクリーム屋さんは今アイスクリームを60円の時1つ、80円の時に2つ、100円の時に3つで売りたいと考えています。つまり、右の図のような供給曲線になります。このとき、素晴らしいアイスクリーム製造機が完成して、1つ作るあたりの費用が下がったとします。そのため、右の図のように60円の時に3つ、80円の時に4つ、100円の時に5つ売ることが可能になりました。(右の図をクリックしてください。)そうすると、新しく60円の時に3つ、80円の時に4つ、100円の時に5つを通る新しい供給曲線が通るように作られるはずです。余分な点や破線を取り除きましょう。(もう一度右の図をクリックしてください。)そうすると、供給曲線がからへと「右シフト」したと捉えられます。つまり、技術が進歩したこと(新しいアイスクリームの製造機が完成したこと)で供給曲線が右にシフトしたのです。これはつまり、技術が上昇したこと(価格以外の要因が変化したこと)で、同じ価格でも供給量が増加したためです。反対に価格以外の要因が変化したことで、同じ価格でも供給量が減少するということが起これば、供給曲線は左にシフトします。

技術が進歩したこと以外にも供給曲線がシフトする要因があります。例えば、売り手の数、原材料の価格の下落、将来価格への期待です。売り手の数が増えれば供給量も増えるので、(市場の)供給曲線は右にシフトします。逆に減れば左にシフトします。原材料の価格の下落によって、費用が低く抑えられるので供給量が増えます。したがって、供給曲線は右にシフトします。逆に原材料の価格が上昇すれば、費用が増加するので供給曲線が左にシフトします。将来価格が上昇すると期待すれば、今、販売しようとしている財を在庫に回して、価格が高くなった時に売ろうとします。つまり、今の供給量が減りますので、供給曲線が左にシフトします。また、将来の価格が下落すると期待すれば、今販売した方が得するので、将来販売する予定だった量を今売りだします。したがって、今の供給量が増加して、供給曲線が右にシフトします。

需要曲線の均衡分析1 需要曲線の均衡分析2 需要曲線の均衡分析3

この節の最後に需要曲線、供給曲線のシフトと均衡価格、均衡取引量の関係を説明しましょう。初めに需要曲線が右にシフトした時のことを考えましょう。右の図のように今の均衡が、均衡価格が80円、均衡取引量が2つで表わされるだったとします。(右の図をクリックしてください)需要曲線がからに右にシフトしたとすると、シフト前の均衡価格80円では超過需要が発生します。そのため価格は上昇し、新しい均衡点に向かいます。(もう一度右の図をクリックしてください)そして、新しい均衡点となり、均衡価格は100円に上昇し、均衡取引量は3つへ増加するのです。(表現注意。価格は上昇、下落、数量は増加、減少)つまり、需要曲線の右シフトは均衡価格を上昇させ、均衡取引量を増加させます。また、同様にして、需要曲線の左シフトは超過供給を生み出し、価格が下落して新しい均衡点に向かいます。その結果、均衡価格は下落し、均衡取引量は減少するのです。(説明用の図はありません。練習として自分で書いてみてください。)



目次に戻る    前のページへ    次のページへ