CES関数とは

presented by P-suke

トップページ > ミクロ経済学目次 > CES関数について 1 2 3 4


2.CES関数の代替の弾力性について

代替の弾力性の定義は、CES関数が効用関数だとすれば



であります。(詳しい説明は中級編で作る予定です。)CES関数が生産関数ならばMRSをTRS(またはMRTS)に変えてください。MRSを求めると



です。両辺にlnをとると





代替の弾力性の定義式に代入すれば



となります。よって、線形()のときには代替の弾力性は正に発散し、コブ=ダグラス型()のときには代替の弾力性は1、レオンチェフ型()のときには、代替の弾力性は0になります。

3.1次同次について

要素をそれぞれt倍した時に、yもt倍になれば一次同次である。要素をそれぞれt倍すると、



したがって、一次同次である。

4.CES関数のより一般的な表現

CES関数が線形になるときは特に問題がありませんでしたが、コブ=ダグラス型、レオンチェフ型のより一般的な表現は





でした。これらを表現するためにCES関数を少し書きなおします。



このとき、このCES関数は一次同次でありますし、また、代替の弾力性を求めると









であるから、これもまた先ほどのCES関数と変わりません。

では、のときのyの値、のときのyの値を先ほどの証明を少し書き変えてみることで求めましょう。


目次に戻る    前のページへ    次のページへ