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2.CES関数の代替の弾力性について
代替の弾力性の定義は、CES関数が効用関数だとすれば
であります。(詳しい説明は中級編で作る予定です。)CES関数が生産関数ならばMRSをTRS(またはMRTS)に変えてください。MRSを求めると
です。両辺にlnをとると
代替の弾力性の定義式に代入すれば
となります。よって、線形()のときには代替の弾力性は正に発散し、コブ=ダグラス型()のときには代替の弾力性は1、レオンチェフ型()のときには、代替の弾力性は0になります。
3.1次同次について
要素をそれぞれt倍した時に、yもt倍になれば一次同次である。要素をそれぞれt倍すると、
したがって、一次同次である。
4.CES関数のより一般的な表現
CES関数が線形になるときは特に問題がありませんでしたが、コブ=ダグラス型、レオンチェフ型のより一般的な表現は
でした。これらを表現するためにCES関数を少し書きなおします。
このとき、このCES関数は一次同次でありますし、また、代替の弾力性を求めると
であるから、これもまた先ほどのCES関数と変わりません。
では、のときのyの値、のときのyの値を先ほどの証明を少し書き変えてみることで求めましょう。